「ビットコインはやめとけ」は本当か?やめとけと言われながら4年積み立てた会社員の本音
「ビットコインはやめとけ」「危険だ」と聞いて不安になっている
もう遅いのか、それともまだ検討の余地があるのか分からない
実際にやっている人の本音が知りたい
「ビットコインはやめとけ」。ネットでもリアルでも、さんざん言われる言葉です。筆者はそう言われながら、2022年から4年間、少額の積立を続けてきた30代会社員です。評価額が3割沈んだ時期も、短期売買に手を出して消耗した失敗も、ぜんぶ経験しました。
その立場から先に本音を言うと、「やめとけ」は半分正しいです。短期売買で一発を狙う・生活費を突っ込む・よく分からないコインに手を出す。これらは本当にやめたほうがいい。一方で、なくなっても困らない余剰資金で、少額をコツコツ積み立てるだけなら、選択肢として検討する余地はあると考えています。この記事では、その「半分正しい」の中身を、一般論ではなく実体験で切り分けます。
最終更新日:2026年7月2日(暗号資産の制度・税制や、各サービスのUI・手数料は変化します。本記事は随時見直します)
執筆について: 本記事は暗号資産を学ぶ個人運営メディアの編集部(筆者本人)が、自身の4年間の積立記録と、金融庁・国税庁などの公的機関の情報をもとに作成しています。重要な判断の前は必ず公式情報・専門家にご確認ください。
出典の扱い: 本文中の運用実績は筆者本人の取引履歴にもとづく実データです。制度・数値は変化するため、最新かつ正確な情報は必ず各公式サイトでご確認ください。
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この記事の対象読者と、慎重になってほしい方
この記事は「やめとけと言われて迷っている初心者」向けです。一方で、未成年(国内取引所の口座開設は原則18歳以上)、生活資金に余裕のない方・損失に耐えられない方、ご高齢で複雑なリスクの把握が難しい方は、無理に進める必要はありません。やめておくのも立派な判断です。
困ったとき・被害に遭ったときの相談先(先に控えておいてください):「必ず儲かる」などの勧誘・詐欺被害は消費者ホットライン 「188」(消費者庁)、詐欺・トラブルは警察相談専用電話 「#9110」、借金など法的トラブルは 法テラス(0570-078374) へ。
結論:「やめとけ」の半分は正しい。分かれ目は“やり方”
4年やってみた筆者の結論を先にまとめます。
本当に「やめとけ」なこと(筆者も痛い目を見た側)
- 短期売買で一発を狙う(筆者は値動きに振り回されて消耗し、撤退しました)
- 生活費や近く使うお金を突っ込む
- 聞いたこともないマイナーコイン・「必ず儲かる」系のうまい話に乗る
「やめとけ」とまでは言えないこと
- なくなっても困らない余剰資金で、少額をコツコツ積み立てること。筆者はこのやり方に切り替えてから4年続いています(途中、マイナス30%の時期もありました。実績は積立の運用記録で毎月公開しています)。
「ビットコインをやるか」より「どうやるか」。やめとけが当たるかどうかは、ここで決まります。
以下、なぜ「やめとけ」と言われるのかを事実で確認し、そのそれぞれに筆者の実体験を重ねていきます。
ビットコインが「やめとけ」と言われる4つの理由
周りに「ビットコインはやめとけ」って言われるんですけど、何がそんなに問題なんですか?
理由は大きく4つあります。どれも根拠のある指摘なので、まず事実として押さえましょう。私が実際に食らったものも含めて話しますね。
「やめとけ」という声には、根拠のあるものとそうでないものが混ざっています。まずは代表的な4つの理由を冷静に押さえましょう。
理由1:価格変動(ボラティリティ)がとにかく激しい
最大の理由は、価格の変動が株や債券とは比べものにならないほど大きいことです。1日で10〜20%動くことも珍しくなく、数年単位では高値から70%超下落した局面も過去にありました。
- 株式:1日の大きな変動でも数%程度が多い
- ビットコイン:1日で10〜20%、相場急変時はそれ以上動くこともある
これは他人事ではなく、筆者自身、2022年の「クリプトの冬」で積立の評価額がマイナス30%まで沈みました。「もうやめようかな」と何度も思ったのが本音です。この値動きに精神的に耐えられるかどうかが、最初の判断基準になります。最新の値動きはCoinMarketCapやCoinGeckoなど複数の価格情報サイトでご確認ください。
理由2:税金が株やFXより不利になりやすい
日本では、暗号資産(ビットコイン)の利益は原則「雑所得」として扱われます。給与所得などと合算され、所得税(最高45%)と住民税(10%)を合わせて最高約55%の税率になり得ます(参考:国税庁の説明)。
株式投資が申告分離課税で一律約20%なのに比べると、利益が大きい人ほど税負担が重くなりやすい点は明確なデメリットです。利益を確定したあとに使い切ったり別の暗号資産に換えて値下がりしたりすると、納税資金が手元に残らず苦しむケースもあります。税務は個人の状況で変わるため、必ず税理士等の専門家にご相談ください。
理由3:詐欺・ハッキング・取引所破綻のリスクがある
「必ず儲かる」「元本保証」をうたう詐欺や、著名人になりすました広告など、暗号資産まわりのトラブルは後を絶ちません。過去には取引所の経営破綻(2014年のMt.Gox、2022年のFTXなど)でユーザーが資産を失った事例もあります。
- 「高利回り確実」「元本保証」をうたう勧誘は疑う
- 公式サイト・公式SNSから直接情報を確認する
- 預け先は金融庁に登録された国内取引所を選ぶ
これも他人事として書いていません。筆者はNFTの世界で実際に詐欺被害に遭ったことがあります(手口と対策はこちら)。銀行預金と違い、取引所の資産は預金保険の対象外です。「どこに預けるか」を慎重に選ぶ必要があるのは事実です。
理由4:「そもそも本質的価値がない」という批判がある
値動きの大きさだけでなく、より根本的な懐疑論もあります。フェアに判断するため、否定的な視点も押さえておきましょう。
- 本質的価値をめぐる議論:株式の配当や債券の利子と違い、ビットコイン自体は利息やキャッシュフローを生みません。「価格は需給と人気だけで決まる」という批判が、著名な投資家や一部の経済学者から繰り返し示されています。
- 規制当局のスタンス:日本の金融庁をはじめ各国の規制当局は、暗号資産を「価格変動が大きくリスクの高い投資対象」と位置づけ、安易な投資を推奨していません。元本保証や預金保険の対象外である点も繰り返し注意喚起されています。
これらの否定的な見方が「的外れ」とは限りません。筆者自身、ビットコインには多少ギャンブル的な要素があると思って付き合っています。だからこそ金額を絞っているわけです。メリットと同じ重さで受け止めたうえで判断してください。
4年やって分かった:「やめとけ」が当たっていた部分
実際にやってみて、「やめとけ」って本当だったと思うことはありますか?
あります。短期トレードは本当にやめとけでした。あと、私自身のドジな失敗も聞いてください。
一般論はここまでにして、筆者が4年間で実際に「やめとけ」を食らった話をします。
短期トレードは、本当にやめとけでした。 最初は値下がりしたときに買う単発売買から入りましたが、価格は上へ下への大騒ぎ。仕事中も値動きが気になり、XやYouTubeで1日1〜2時間も情報を追って、時間も気持ちもすり減らしました。いま振り返ると、あの時間は本業の勉強に使うべきでした。耐えかねて2022年4月に「毎日積立」へ切り替えてから、ようやく落ち着いて続けられるようになりました(忙しい会社員のほったらかし積立に詳しく書いています)。
マイナス30%の時期は、「やめとけ」が頭をよぎり続けました。 2022年の下落では、積み立てても積み立てても評価額が沈み、「周りの言うとおりだったかな」と何度も思いました。それでも余剰資金の範囲だったから生活は揺らがず、続けられたのが実際のところです。
その結果、2026年5月時点で元本535,805円が評価額約145万円(+171.5%)になっています。ただしこれは結果論であり、含み益であり、将来を保証するものではありません。マイナスの月も何度もありました。「やめとけ」の警告のうち、値動きの怖さと詐欺の多さは本当。それでも致命傷を避けられたのは、余剰資金・少額・積立という“やり方”のおかげだった、というのが筆者の総括です。
「やめとけ」を言う人にはタイプがある(無視していい意見もある)
でも、言ってくる人みんなが詳しいわけじゃない気もして…。意見って全部聞くべきなんですか?
いい視点です。「誰が、どんな根拠で言っているか」で重みは変わります。中身を見ずに反対しているだけの意見は、いったん脇に置いて大丈夫です。
同じ「やめとけ」でも、発言者によって参考にすべき度合いは大きく違います。
- ニュースの印象だけで怖がっている人:危険性を強調する報道の記憶だけで「暗号資産=怖い」と思い込んでいるケース。具体的な根拠は薄く、過度に恐れる必要はありません。
- 新しいものにとりあえず反対する人:内容を理解しないまま「よくわからないから怪しい」と決めつけているケース。これも判断材料にはなりにくい意見です。
- 過去に大損した人:価格の急落や税金で痛い目を見た経験から忠告しているケース。失敗の中身(なぜ損したか)には学ぶ価値があります。 筆者の失敗談も同じ使い方をしてください。
- あなたをよく知っていて本気で止めている人:あなたの家計・性格を理解したうえで「向いていない」と言ってくれる人。この意見は素直に受け止めるべきです。
「内容を見ずに反対しているだけの意見」と「具体的な根拠やあなたへの理解にもとづく意見」を切り分ける。前者に流される必要はありません。
過度に恐れる必要はない、と考えられる判断材料
リスクは分かりました。でも、続けている人もいますよね。怖がりすぎなくていい材料もあるんですか?
あります。ただし「だから絶対上がる」という話ではなく、あくまで判断材料です。利益を保証するものではない点は押さえてくださいね。
「やめとけ」を全面的に受け入れる前に、リスクと並べて知っておきたい事実もあります。以下はいずれも将来の値上がりを保証するものではありません。過度な期待も過度な恐怖も避け、材料の一つとして読んでください。
- 企業や個人の保有が広がってきている:海外を中心に、一部の企業が資産としてビットコインを保有する動きがあります。資産配分の一部に暗号資産を組み込む考え方を示す金融機関のレポートもあります。普及が進めば需要が増える可能性はありますが、確定した未来ではありません。
- 発行枚数に上限がある:ビットコインは発行上限(2,100万枚)が仕組みとして決まっています。筆者がビットコインを選んだ理由の一つですが、希少性が価格を保証するわけではありません。
- 少額から技術と仕組みを学べる:国内取引所では数百円程度からビットコインを購入できます。大金を投じなくても、実際に触れて仕組みを理解する手段として使えます(いくらから始めるかの考え方はこちら)。
- 始めるタイミングの正解は誰にも分からない:「もう遅い」と言われ続けて何年も経ちますが、将来価格は専門家にも予測できません。だからこそ、まとまった額を一気に入れるより少額で学ぶ姿勢が現実的です。
繰り返しますが、これらは「買えば儲かる」という話ではなく、「過度に恐れて思考停止しなくてよい」という材料です。最終判断はリスクと併せてご自身で行ってください。
ビットコインを本当にやめたほうがよい人・検討してもよい人
結局、自分はやめるべきなのか、検討してもいいのか、そこが知りたいです。
一番の分かれ目は「失っても生活が揺らがない余裕資金で、値動きに振り回されず長く持てるか」です。正直に自分と照らし合わせてみてください。
すべての人に向く資産ではありません。下記に当てはまるかどうかで、判断は変わります。
本当にやめたほうがよい人
- 生活費や近く使う予定のお金を投資に回そうとしている人:投資は余剰資金が大原則です。生活資金を削るのは避けてください。
- 「必ずすぐ儲かる」と思い込んでいる人:爆益の話に夢を見て手を出すのは危険です。暗号資産は必ず稼げるものではありません。
- 含み損で眠れなくなるほど精神的に追い詰められる人:激しい値動きに耐えられない場合、短期売買で損失を繰り返しやすくなります。
- あなたをよく知る人から、根拠をもって本気で止められている人:その忠告は素直に受け止める価値があります。
一つでも強く当てはまるなら、無理に始めず、まず家計や知識の土台を整えることを優先しましょう。
検討してもよい人
- 失っても生活に支障がない余裕資金の範囲で始められる人
- 数年単位で持ち続けられ、日々の値動きに一喜一憂しない人
- 税金や規制を含めて継続的に学ぶ意欲がある人
- 「増えたら儲けもの」くらいの距離感で臨める人
参考までに、筆者は余剰資金の5〜10%まで・積立だけ・短期売買はしないという線引きで続けています。検討してもよい人でも、いきなり大きな金額は禁物です。仕組みに慣れるまでは少額にとどめましょう。
ビットコイン「やめとけ」に関するよくある質問
Q1:今から始めるのは「もう遅い」のでしょうか?
A. 「遅い/遅くない」を断言できる人はいません。
将来価格は専門家にも予測できず、「今が高値か安値か」は後からしか分かりません。「もう遅い」と言われ続けて何年も経っているのが実情です。タイミングを当てることより、自分が許容できる金額で仕組みを学ぶことを軸にしてください。
Q2:「やめとけ」という意見は全部無視していいのですか?
A. いいえ。発言者によります。
内容を理解せず反対しているだけの意見は流して構いません。一方で、過去に失敗した人の「なぜ損したか」や、あなたの家計・性格を理解した人の忠告は、参考にする価値があります。中身で切り分けてください。
Q3:実際にやっている人は、損もしているのですか?
A. しています。筆者も評価額がマイナス30%まで沈んだ時期がありました。
2022年の下落局面では「やめようかな」と何度も思いました。それでも余剰資金の範囲だったので生活には影響がなく、積立を続けた結果、その後の回復の恩恵を受けられました。損する時期が必ず来る前提で、耐えられる金額に抑えることが分かれ目です。
Q4:最低いくらから買えますか?
A. 国内取引所なら数百円〜数千円から購入できます。
ビットコインは1枚単位ではなく、0.0001BTCなど小数点以下の単位で買えます。「1ビットコインを丸ごと買う必要がある」という誤解は不要です。学ぶ目的なら少額で十分です。金額の考え方は投資・仮想通貨はいくらから?にまとめています。
Q5:利益が出たら税金はどうなりますか?
A. 原則「雑所得」として、最高約55%の税率で課税され得ます。
所得税(最高45%)と住民税(10%)が合算されます。年間の利益が20万円を超える場合などは確定申告が必要になることがあります。暗号資産同士の交換も課税対象になり得ます。税務は個人差が大きいため、必ず国税庁の情報を確認のうえ、税理士等の専門家にご相談ください。
Q6:始めるとしたら何から手をつければいいですか?
A. 「金融庁登録の国内取引所を選ぶ → 口座を開く → 少額で試す」が基本の流れです。
口座開設はスマホと本人確認書類で完結し、ネットショッピングのアカウント作成に近い手順です(原則18歳以上)。取引所の選び方は国内取引所の比較ガイドを参考にしてください。最初は「取引の流れを体で覚える」ことを目的に、少額から始めましょう。
結論:「やめとけ」を鵜呑みにせず、やり方で決める
モヤモヤが晴れてスッキリしました!これなら自分の基準で前向きに判断できそうです。
その姿勢が一番の強みです。やるにしても、やらないにしても、自分の基準で決めた答えなら後悔しませんよ。
「ビットコインはやめとけ」は、4年やった筆者から見ても半分正しい警告です。最後に判断基準を整理します。
やめておくべきかを判断する基準
- 投資に回すお金は、失っても生活が揺らがない余裕資金か?
- 価格が大きく下がっても(筆者はマイナス30%を経験)、慌てず長く持ち続けられるか?
- 短期売買ではなく、少額の積立で淡々とやれるか?
- 税金や規制を自分で確認し、申告に対応できるか?
- 周りの「やめとけ」は、根拠やあなたへの理解にもとづくものか?
これらにNoが多いなら、いったん見送るのが賢明です。Yesが多く、なお関心があるなら、余裕資金の範囲で少額から始め、仕組みを学びながら判断するのが現実的です。
暗号資産の世界は変化が速く、税制・規制も変わります。信頼できる情報源として金融庁や日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の公式サイトを定期的に確認し、税務は税理士等の専門家にご相談ください。
筆者の4年分の実績(マイナスの月も公開) → ビットコイン積立の運用実績【毎月更新】
いくらから始めるか考える → 投資・仮想通貨はいくらから?少額の始め方
漠然とした不安を整理したい → 仮想通貨が「怖い」と感じる理由と向き合い方
少額で試すなら → 国内取引所の選び方・比較ガイド
免責事項
この記事は情報提供および筆者の実体験の共有を目的としており、特定の投資を推奨するものではありません。暗号資産(仮想通貨)の価格は大きく変動し、投資した元本を下回るリスクがあります。記載の運用実績は特定時点の実データであり、将来の成果を保証するものではありません。
税務上の扱いは個人の状況によって異なるため、必ず税理士等の専門家にご相談ください。 価格・税制情報は執筆時点のものであり、変更になる可能性があります。
投資の最終判断は、余裕資金の範囲内で、公式情報や専門家への確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。
投資は自己責任です。


